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スイングショルダー――ゴルフに潜む痛みの影
「ゴルフのスイングをした瞬間、肩が急に痛み出して、もう無理だと思ったんです。練習するほど、痛みが強くなるような気がして……」
39歳の男性が当院に訪れたのは、風が少し肌寒い春のある日だった。
ゴルフ歴15年。日々忙しい仕事の合間を縫って打ちっぱなしに通い、週末は必ずラウンドを回る。ゴルフは彼にとって、ただのスポーツではない。仕事のストレスを解放し、心をリセットするための、大切な時間だった。しかし数ヶ月前から、左肩に微かな違和感が現れ、その違和感が次第に耐え難い痛みに変わっていった。
最初は些細なものだった。練習後に肩が少し張るだけで、ストレッチをすれば楽になる程度。しかしある日、テイクバックをした瞬間、彼の肩に鋭い痛みが走った。どんなマッサージを受けても、どんなに休んでも痛みは引かない。むしろ、翌朝になると痛みはひどくなり、恐怖感さえ感じるようになった。
「2週間後に大事なゴルフコンペがあるんです。どうしても参加したい。でも、このままじゃクラブを握るのも怖くて……」
焦りが彼の顔に浮かんでいた。
スイングショルダーとは
スイングショルダー――別名「ゴルフ肩」。これはゴルフのスイングを繰り返すことで肩に過度な負担がかかり、痛みや可動制限を引き起こす症状だ。肩の可動域が狭くなれば、スイング中に余分な力がかかり、さらに負担が大きくなる。これが長期間続くと、痛みが慢性化し、最終的には日常生活にまで影響を及ぼす。
彼の肩を診ると、前方部には強い圧痛があり、肩甲骨の動きも明らかに制限されていた。さらに、背中の丸まりが目立ち、スイングの際の身体の回転が阻害されていた。
「肩だけの問題ではなく、体全体のバランスが崩れています。これでは、いくら肩をマッサージしても、根本的な解決にはなりません」
彼は真剣な眼差しで、ただ黙って頷いた。
初回施術――動きの自由を取り戻す
施術は、肩関節や肩甲骨の調整からスタートした。そして、背中から骨盤にかけての体全体のバランスを整えていく。痛みがある部位には直接負担をかけず、慎重に体を動かしていくと、彼の肩は徐々に解放され、自由を取り戻し始めた。
「腕が……動く!こんなにも軽く、回せるなんて!」
施術後、彼は驚きと共に肩を回した。違和感はまだ少し残っていたが、痛みは明らかに軽減していた。その日はテーピングを施し、肩への負担を最小限に抑える方法をアドバイスした。
2回目の施術――痛みの完全な消失へ
4日後、彼は再び訪れた。
「時間が経つにつれて、痛みがどんどん引いていきました。昨日、軽く素振りをしてみたんですけど、ほとんど気にならないんです」
2回目の施術では、さらに可動域の拡大を目指し、全身のバランスをさらに整えた。
「……もう、怖くない」
肩を回しながら、彼は満面の笑みで呟いた。
その後、追加の施術を経て、彼は無事にゴルフコンペに参加することができた。
「先生、本当にありがとうございました!おかげで思い切りスイングできました」
その笑顔を見たとき、私も心から安堵の息をついた。
もし、あなたが同じ痛みに悩んでいるなら
スイングショルダーはただの肩の痛みではない。それはゴルフ愛好家にとっての大きな壁。肩の痛みがもたらすのは、体全体のバランスの崩れ。それは、心身の自由を奪う恐ろしい影だ。
「練習しても痛みが取れない」「休んでも改善しない」――その痛みが続く限り、あなたのゴルフライフは制限され、楽しみが半減してしまう。
浜松町・大門・御成門エリアにある「けんこう専科整体院」では、単なる痛みの緩和にとどまらず、根本的な身体のバランスを整え、再発を防ぐためのサポートをしています。
痛みから解放され、自由にスイングできるその喜びを、もう一度感じてみませんか?私たちは、あなたがその一歩を踏み出せるよう、全力でサポートします。